2005年08月01日
2005 全国小学生大会 (JET 田中)
もう5年連続となる全国小学生大会のレポート。
今年はカメラマン見習いの JET 田中君に写真とレポートをお願いしました。
自然をそのまま生かしたようなコート、石垣、土手。
緑の多さ。セミの鳴き声。
いいところだな〜と誰もが口にするこの場所は2年前と全く変わらず僕を迎えてくれた。
が、到着するなり約束していたプレスの発行を断られ、しばし放心。
試合が始まり、失意の中腰を上げる。
と、急にお仕事発生。6〜12番までの全ての選手の打球写真を一人5枚撮ることに。全試合3セットマッチとはいえ7面、コートチェンジにしか移動できず、さらにある程度かっこいい打球写真を各選手5枚そろえるにはかなり時間がかかる。
やっと全面を撮り終えると新しい試合が始まる。
こうして昼ごはんも食べず、先日患った風邪からくるセキを選手が気にならないようにこらえながら、ただただ猛暑のなか無心で打球とシャッターのタイミングをあわせることに徹したあっというまの9時間であった。
いや〜ひたすら同じ作業をしていたので書くことがない・・・・すみません。
明日は自由に動いて好きに撮影できるので、もうちょっと試合内容や現場の雰囲気をお伝えしたいと思います。
今日はお昼もたっぷり食べ、ある程度ゆっくり撮影、観戦することができた。
さて、試合を見て気づいたこと。昨日も感じたことだが球種が少ない。
スライスを効果的に混ぜる選手があまりにも少ない。参加者全員を見てはいないが、男女合わせて3人くらいか。
そして、普通のボールは同じペースで打ち返し(右か左のコースを狙うだけ)、ネットプレーはロブを警戒して恐々。ドロップショットは時折見られたが、アングルショットは偶然の産物以外はあまり見かけなかった(意識して使っている子はほんの数人)。
とにかくラリーが単調、スピード、回転、などの変化に乏しいというのが正直な感想であった。ライジングも男子に2人ほど積極的に使う子がいたくらい(昨日のトップ写真の子含む)で、深いボールをしのぐ場面以外はほとんど使われない。ポジション的にもベースラインから左右には動くが前後、とくに前の動きがきわめて少なく、浅いボールに対して待って打つプレーヤーが圧倒的に多かった。
僕やこの松島さんのコラムにも再三取り上げているが諸外国と国内のジュニアとの最も大きな違いがこのショットのバラエティであり、それらのショットを頭を使ってコートを最大限広く使い、前後に動いてボールの滞空時間を操る能力であることがより深く印象付けられた(そういうお前は誰なんだ?という方。はい、ただのカメラマンです)。
明日の展望を・・・・・
男子は綿貫と池川の準決勝が興味深い。
綿貫は去年の全日本ジュニアのダブルス、ナイキジュニア、先日の全国選抜、関東ジュニアと大きなトーナメントを制している堂々の第一シード。両方両手打ちのストロークがタイミングよく、スピードもあり、安定しているのが強みである。
対する池川はしっかりしたストロークからタイミングを変えたり、スライスを使ったり、チャンスと見ればコート後方からでもネットをとって安定したボレーでしとめることもできる数少ない選手の一人。ストローク戦では綿貫の方が上を行く印象があるが、その中で池川の上手さをどれだけ出せるかが見所である。厳しいドローを勝ち上がってきた彼に番狂わせを演じてもらいたい。
女子は全国選抜、関東ジュニアと制した牟田口が大本命だが、ケガもあるようで状況は混沌としてきている。キッズテニスカップ初代チャンプの大坪慧美が第一シードを破ってベスト4に残っているのも興味を引かれるところ。
そして最大の魅力が多くの一流プロカメラマンの巨大レンズの放列の中に場違いな雰囲気をかもし出すJET田中の撮影シーンである。
てらおさん、記念撮影よろしくお願いしますね。
男子準決勝、綿貫対池川。
予想通りの激しいストローク戦が繰り広げられるも、池川はテンポの早い相手のストロークに上手く時間を作りながらしっかりとついていき、要所でコースをつくミスの少ないストローク戦を展開、64。昨日の予想に反しまともにストロークで対抗して勝っていた。
セカンドは奮起した綿貫が60で奪い返す(ここは見てない)。ファイナルセットにはいり、綿貫の動きがどうもおかしい。踏ん張りがきかなくなり、スイングも緩くなる。池川は浅いボールをスライスでアプローチを仕掛け、パスミスを誘う。ドロップショットも織り交ぜ、ペースを変化させる得意のプレーで粘る綿貫を振り切った。後で聞いたが綿貫は足を故障していたらしい。それでも、池川のプレーは素晴らしかった。
もうひとつ、村松対田村、安定したストロークをベースにフォアで打ちきって、ストレートで村松が勝利。
決勝はロングマッチ。
ファーストを取り、セカンドの序盤まで池川が得意の多彩なストロークで先行するも、後が無くなった村松が絶好調状態に突入、フォアの強打が全て入り一気に54と逆転に成功。
ここで池川がペースを落とし、隙をみてネットを奪うなどして流れを引き戻し、タイブレークへ。村松が序盤でフォアのエース級のボールを放ち続け5−1リード、そのまま取ってセットオール。ファイナルセット、33から村松が再び何をやっても決まるようなテニスを展開。ストローク戦がだめならとスライスからネットに出てくる相手に全てパスを通し、最後は63で村松が優勝した。
女子の準決勝2つはパワーと体格差が出た。日比、牟田口のストロークのスピードになかなかついていけず、楽なスコアで決勝へ。
牟田口と日比はほんの4日前、関東ジュニア決勝で牟田口が完勝しているが、両者気後れせず互角の打ち合いとなり、日比が先行する形でキープが続く。しかし、日比は大事なところでやや硬くなり、ミスが先行、54から逆転され7−5でファースト牟田口。セカンドも試合展開は競るもののひとつのゲームが勝敗を分けた。長いデュース、日比がアドバンテージをことごとく単調なミスで失う。牟田口にもミスはあるものの相手に助けられる感じもありこのゲームをなんとか取ると、流れは一気に傾いて牟田口が小学生の頂点に立った。
終わりに・・・・
この大会の開会式、閉会式、プログラムでも、世界へ・・・という決まり文句が頻繁に使われていたが、なにか夢のようで、現実味が希薄に感じられる。
残念ながら現在、世界のテニスの中心は日本から遠い異国の地にある。
国内に居住を構える選手が99.9%のこの国で、どのようなプレーをすれば、どのような環境に身を置けば世界レベルにたどり着けるのか?それを選手、関係者の方ははっきりとしたビジョンを持って正しい道を進まなければ夢は夢のままで終わるであろう。
今日、チェコへ行き、今日見た子と全く同じ年齢層の12歳以下の大会を観戦します。そこには必ず世界への小さなヒントがあるはず。全小を見た2日後のこの大会、しっかりと目に焼き付け、みなさんにご報告しようと思います。会場にたどり着ければ、の話ですが
・・・・・では、ごきげんよう。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
.jpg)