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2007年04月11日

最下層

ついに来ましたね、ジョコビッチ君。『ジョコビッチ』とこんなに簡単に発音していいかは別として、マイアミで行われたソニーエリクソン、「フェデラーが負けた」で有名なビッグな大会で優勝。20歳でトップ10に入りました。

色々な指導者やご家族から受ける質問の内、僕から問い直す言葉は「どのレベルを目指し、そしてそのレベルをあなたは知っていますか?」ということです。You can't get what you want ... とかいうカッコいい歌もありましたねえ。ジョージャクソンだったっけ?...。
今回キッズテニスカップ7に来場していただいた皆さんはとてもいい参考資料を見たことになるでしょう。
世界にはこのジョコビッチ君のように20歳で皆さんがテレビで見るようなトップ選手、そしてあまり有名ではないけれどもグランドスラムに出場し、プロとして賞金で食べていっている100位以内の選手がいて、そしてグランドスラムの予選辺りで四苦八苦している100〜250番くらいの選手もいて、そして最後に同会場で行われていたフューチャーズに出場しているような300番くらいからノーランキングの選手がいるんですね。
今回は男子の試合でしたから男子の話をしますと、グランドスラム出場者が128人。予選四苦八苦が200人くらい。そして ATP ポイントを持っている... という選手、つまりはランキングが何番まであるか数えればいいのですが、少ない番号は同順位が一杯で正確には難しいですが、まあ1000人以上。それ以外にノーランキングの有望ジュニアなどもいますからかなりの数の最下層(ATPでは、つまり世界レベルでは)グループの試合を皆さんは見ることができたんですよ。
皆さんお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、この中にはインターハイチャンピオンも全日本ジュニアチャンピオンもインカレチャンピオンもいましたが、中々勝てず... 埋もれてしまっているのが日本男子テニス界の厳しい現状。まあトップの添田豪でも200番台ですからね、本当に厳しい現実が目の前に有ったわけですよ。
もしも子供達がグランドスラムに出場するプロを目指す!... というのなら、この1000人以上の混沌とした大きな固まりをぶち抜いて上がっていく力が絶対に必要であり、その力はインターハイチャンピオン並みの力では無理だという現実もそうだし、皆さんのその目で「ここを抜け出す」為にどうするべきかを今の内から考える大きなチャンスであったと思うのです。
練習も参考になりますね。今回アジア地域の選手が多かったですが、見ていて面白いのも有るし、どんな練習をしていた選手がどれくらい強くなるのか見物です。
数年前、福岡のフューチャーズでボブブレッドコーチに散々振り回されるアンチッチを思いましますね。
グランドスラムに憧れるジュニアは可愛いものですが、指導者は現実的にここを抜け出すすべを知らなければならないでしょうね。

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