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2006年05月18日

あわれな...

本当にちょっと写真がネタ切れになってきましたので昨年のチェコ、プラハシリーズの続きを...。

この「ボタニクス」って知ってますか?。ヨーロッパの奥様方では有名ですが、自然香料のみを使った石鹸のメーカーで、いろんなフルーツなんかも入った石鹸を僕もお土産にしたこともあったなあ。
この写真、撮ったけどどこかに移転していて買えなかったんですけどね。
そういえば今年も柏、全国選抜の季節ですねえ。来週かな。
今年、僕はシンポジウムなど何もしませんので期待はしないようにね。しかし勿論行きますよ。向こうで会いましょう。
さて今年はねえ... ドローを見るといったい何人のキッズテニスカップ卒業生が出場しているのかな...。何と「補欠」という何とも言えない所にも名前が...。
まあ今からはこんな大会が OB 会になるわけでしょうから、全国の皆さん頑張って予選を勝ち上がってね。
そして今日は色々と忙しく行けませんでしたが、明日は飯塚までぶっ飛ばし、車いすテニスのジャパンオープンを見てきますよ。
ここ数日梅雨のように雨続きですが天気はどうかなあ...。
僕は数回この大会を見に行っていますが、キッズテニスカップ5に参加して下さった国枝さんたちが出場するずいぶん以前にも行ったことがあります。... 今日はそこで起こったある出来事についてお話ししましょうか。
もうずいぶん前のお話。
この大会には色々な障害によってカテゴリーがあるのですが、その外国から来た選手は麻痺した手にグルグルとビニールテープでラケットを巻き付け、手が動かないから上体を振る反動でラケットを振り回し、巨体を電動車いすで駆け回りながら戦う異色の選手でした。
まあ昨年のオランダで行なわれたワールドチームカップの時にも電動車いす&ラケットヒモ縛り逆手打ち... の雄叫びガッツマンを紹介しましたね。まあその彼よりも身体は一回り大きな選手だったと思って下さい。
その彼、ハードコート試合中に車いすのバランスを崩し、物凄い勢いで転倒してしまったんです。
そして... この時、僕が予想もしないような出来事がここから起こったのです。
何と!、誰も助けに行きません。
役員も、審判も、選手も、この選手のご両親のような方々も...。
彼は相当ひどく身体を打ち付けた様子で、しばらく動きませんでした。
そして、観戦していた一人の選手から何かしらない掛け声のような叫びが発せられ、彼は少しずつ... 少しずつ動き始めました。
手も足も自由に動かない彼は芋虫のように身体をうねらせ、車いすに近づき、起こし、そしてまた身体を見事にうねらせ、自分の椅子に登りました。
試合は再開。しかし、そこまで誰一人、この「あわれな」障害者の手助けはしませんでした。
この彼が倒れ、起き上がるまで。僕は1時間のように感じましたが、実際は何分くらいだったのだろう...。
その後、この彼が勝ったのか負けたのかは覚えていません。
だってもうね。誰が勝ったなんて問題ではない。彼は「あわれ」でもない。... そしてスーパースターでもない。
だってそうでしょ?。転んだら自分で起き上がる... それは誰でも同じこと。つまりは彼は「普通」のことを普通にやっただけ。
そんなことを大袈裟に考える事はないね。... しかしこの「普通」になることが難しいのかもしれません。
彼をここまで育てたのは彼のご両親でしょう。
そして彼をここまでにしたのは見事誰も何も助けなかったあの時間... でしょうね。
何かしらのアクシデントが起こった時、じっと黙って見守ることはずいぶん勇気がいることです。
あの時、走ってコートに入ろうとした僕はずいぶん修行不足のコーチだったんですねえ...。

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