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2004年12月06日

デビスカップ最終日 植田さんレポート

植田さん、最高のレポート本当にありがとうございました。感動ものです。
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img20041206093216.jpg皆様へ
デビスカップ決勝 最終日の結果とレポートを送ります。

モヤ(ESP) 6−2 7−6(1) 7−6(5) ロディック(USA)
両国のNO1の対決に、観客は3日間で一番多い。
コート上でウォーミングアップが始まり、モヤがスイングするごとに観客が声をあわせ、後押しする。
ロディックのサービスで始まった第一セット。ロディックのサービスは健在。モヤもフォアハンドを思いっきり打つ。デュースからモヤのフォアハンドドロップショット、そしてロディックの230キロのサービスをバックハンドでジャストミートしリターンエースでブレイク。
モヤはドロップショットとロディックの頭上を抜くトップスピンロブを巧みに使い4−0とリード。
ストロークラリーは、ナダルーロディック戦よりもスピードがあり質が高い。
第一セットは6−2でモヤ。
第二セットに入り、少し力むモヤが先にサービスダウンし1−3、ロディックは波に乗るかと思われたが、次のゲームで2本連続のダブルフォールとモヤの粘り強いプレーにサービスダウン。
ロディックも果敢にネットへ攻め、飛びつきボレーで転倒したり、闘志を表す。
タイブレークに入り、ここでもダブルフォールトがモヤに余裕を与えた。
ロディックはギルバートコーチに変わってから、ピンチになればなるほどネットへ攻めるテニスになってきた。しかし、モヤはその頭上を見事なタイミングのトップスピンロブで抜く。結局7−1でモヤが第二セットもとった。
第三セット互いにサービスキープで、5−4モヤのリード。ロディックのサービス30−30からダブルフォールトで30−40.モヤにはじめてのマッチポイントがきた。会場は興奮はおさまらない。 しかし、次の瞬間、ロディックの目の覚めるようなノータッチサービスエース2本で5−5となった。会場はため息に変わる。
このセットもタイブレークにもつれ、3−3からロディックがバックハンドを連続3本のアウト。6−3でモヤにまたしてもマッチポイント。6−5からモヤのサービスをロディックがリターンネットし、その瞬間、スペインの優勝が決まった。
モヤはコート上に大の字になった。チーム全員が駆け寄り、会場は歓喜につつまれモヤの胴上げが始まった。

第二試合はナダルに変わり、ロブレドが登場。
ロブレド(ESP)6−7 2−6 フィッシュ(USA)
会場の選択権は、これほどまでに優位性を発揮するものか。
昨年、オーストラリアとの決勝で芝生コートで苦汁を味わったチームが、その地の利を生かした。また、新しい力、ナダル、ロペス、ベルダスコと次の選手達も台頭してきた。
見逃してならないのが、セビーリャの陸上競技場にテニスコートをつくり、特設屋根をつけ、屋外のクレーコートと変わらない状況を作り上げたことなど、スペインテニスのデビスカップ戦略の成功が光る。 
表彰式が終わり、スペインチームがデビスカップを囲み記念撮影をしているときアメリカチームはコートを後に、スタンドの反対側にある芝のグラウンドへ向かった。
両国の親善試合で来て、応援してくれていたアメリカ14才以下チーム(であろう)と一緒に、ラケットを逆さにしてバット代わりで野球を始めた。
スペインならサッカーでだろうが、やはりアメリカはベースボールなのだ。
スペインもアメリカも個人で勝ち取るグランドスラム以上の意義をこのチーム戦に感じているのだろう。 どちらもいいチームで暖かい心地よさが残った。

いつか日本テニス界、テニスファンがこの興奮を味わう日まで、応援していきましょう。

観客席には、3日間で初めて明るくまぶしい夕陽が差し込んだ。

これでデビスカップ決勝のレポートを終えます。
お付き合い有難うございました。
以上
植田 実 セビーリャにて

14:00