« 2004年10月27日 | メイン | 2004年10月30日 »

2004年10月28日

kimata report 2

10/28 2004  
今日から中牟田杯、15歳以下日本代表選考会が福岡で開幕です。
そう、実は九州テニスのドンであられた岩田屋デパートの元会長、中牟田さんがスポンサーで始まった大会で長年「中牟田杯」の名前だったんですが、お金が無くたった途端、「中牟田杯」の名前を削除。...日本協会も九州協会ももうちょっと気を使ってほしいもんですねえ。次のスポンサーがあるならまだしも。中牟田さんの人望でお怒りの方々も多いはずですから。

img20041029010350.jpgさて、今回の大会は今までとは少し違う感じ。男子ではナイキジュニアツアー?で欠場の健司、勿論盛田ファンドの3人。女子は森田、加藤、伊藤、奈良、少なくとも4名。合計8名の上位者が不出場です。
今までの日本代表選考会ではこういった事はなかったでしょうねえ。 ようやく国内大会の捉え方が変わって来たかな。ま、悪い方向には行ってないようです。
ところで男子1、2シードが早くもダウン!。明日はレポートするかも。
そして昨日の続き、ハンサム木全コーチのレポートですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《オーストラリアンオープンが開くキャンプ�》
5日間のキャンプが始まった。タクシーで会場へ行き、会場がものすごく豪華なことにドギモを抜かれる。ピヤロムスポーツクラブはタイでもごく一部の人だけが入会できるような、セキュリティーのしっかりした(親が昼間、子供だけをおいて出かけられることができるような)美しいクラブだ。テニスコートはハード7面、広大なプール(3,4日目はプールでのトレーニングも行った)、レストラン、ミーティングルーム、バスケットコート、バドミントンコート、ゴルフ打ちっぱなし場などなど、なんでもそろっている。
アジアの7カ国からコーチ40名、選手約70名が集まった。日本、タイ、フィリピン、スリランカ、シンガポール、インドネシア、東ティモール。(やはり韓国、台湾、中国はきていない)タイは地元ということもあり、コーチ20人くらい、選手も30人くらいと多い。コーチングスタッフにも元ATPダブルス1位ピーター、マクナマラさん(昔セイコースーパーの決勝でマッケンローに6−7,6−7で負けたといっていました)、スリチャパン3兄弟の1番上タナコーン、スリチャパンさん、真ん中のナラドン、スリチャパンさん、などすばらしい面々。コーチたちの授業の先生兼選手たちのトレーニング担当クレイグ、モーリスさん(アジア、オセアニアのワークショップの先生で各国を回っている)
毎日の練習は、全員を2つのグループに分け、(スリチャパングループ、ヒューイットグループ)午前中は練習(1h)/リラックス、休憩(1h)のローテーション。午後はトレーニングまたは授業(2h)/練習(2h)のローテーション。コーチたちは午前中2時間の講義、午後は選手たちのトレーニング、練習を見て勉強。キャンプのやり方として、とても整理され、スマートなやり方で行っている。そしてコーチも選手も勉強になる。
以前世界のテニス界に君臨していたオーストラリアは、近年、欧米にその座を奪われ、元気をなくしていた感がある。ここ1〜2年前から、オーストラリアンオープンのボールパースンをアジアの他国から受け入れたりする活動が行われはじめたが、ここにきてさらに、アジア地域からパラドン、スリチャパンのようなスーパースターを生み出そうという動きが強まってきた。ピーター氏も締めくくりの言葉の中で「この中から未来のオーストラリアンオープンチャンピオンが生まれますように。」と語っていた。そしてふたたびオーストラリアが率いるアジア、オセアニアがテニス界のナンバー1になりたいという気持ちを表しているように感じる。こういったキャンプを来年はもっとたくさん(年数回)行うという話、そしてアジアのランキングシステム、年齢別のツアーの整備、なども始まっているという。ETA(ヨーロッパテニス協会)の活動を見れば、当然ATF(アジアテニス連盟)がすでに行っていてもよさそうに思うのだが、なかなか整備されていない分野だ。
今、オランダ在住の鴨野恭平くん(12歳)はジュニアオレンジボウル前に、フランスで行われる13歳以下の大会に2大会出場している。ヨーロッパは陸続きで車で簡単に移動できるという強みを持つ、が、アジアには物価が安いという強みがある。レベルは遠くヨーロッパにはおよばないが、アジア諸国にとってはいい動きだと思う。
そして日本協会ももっとしっかりこの動きに乗っていい活動をしてくれるよう祈る。このキャンプの日本開催の要請をしてみてもおもしろい、より多くの選手、コーチたちが勉強できる。
どこに子供達をつれていってもそうだが、今回も選手たちは全く言葉が通じなくても、身振り手振りで、仲の良い友達をたくさん作り、写真の交換などをしていた。畑山優也もローハンプトンで藤井貴信くんの話を直接聞くことができて、いろいろ影響をうけたようだが、今回もITFグレード5で先日初優勝した(マニラの大会)フィリピンのカイル、ダンダン君(15歳)(今回ずっと同じグループで練習できた)の話を聞けて、また1まわり成長したように感じる。彼は13歳でITFを回り始め、最初は全トーナメント1回戦負けしていたとドミンゴコーチは言っていた。今回フィリピンの男子3人は(15歳、15歳、13歳)みなITFを回っており、このキャンプのあとはミャンマーのG5、ベトナムのG5と続く。カイル君は2年前フロリダのアカデミーでで出会ったころよりも体もテニスもずいぶんたくましくなっていた。
会場を提供してくれたピヤロムスポーツクラブは、毎日午後の練習後のパーティー(もちろんすばらしい料理、飲物つき、コーチのみアルコールも)を行ってくれ、選手もコーチもそれを満喫した。3日目には練習後、ボーリング大会で全員が楽しんだ(もちろんタダ!)
本当にこんなすばらしい体験をさせてくれて、ありがたいと何回言っても足りないくらいだ。しかし残念なのはこのチャンスをもっと長い告知時間で、日本でがんばっているすべての選手、コーチに与えられていたら、と思ってしまう。(ま、そうなっていたら、木全、畑山はまず参加できなかっただろうが)しかし、ほんの数時間でもみなにチャンスを与えたいという文書つきで発信した協会はえらいとも思ったり…複雑なところ。来年はみなさん注意していて情報をつかんでください!!
キャンプが終わった次の日ももう1日タイにタイザイ(なんちゃって、オヤジギャグだー)することにし、ITFグレード2、タイインターナショナル準決勝を観戦。スーパージュニアに出場していた、ブブカやスー、ファーロンマーホン、そして鵜沢くんと練習する寺地くんなどを見る。準優勝のチェコのノーシード639位のマーティン、カメニックは見ていてとても勉強になるすばらしいテニスをしていた。残念ながら藤井くんと竹内くんはすでに負けていてプレーを見れなかった。
最後に。今回このキャンプに参加できたことにあたって、キャンプスタッフのみなさん、各国から勉強しにやってきたコーチたち、アジアの元気はつらつの選手たち、大阪からきた斉藤先生、古賀先生、ジュニアの4人、優也、畑山ファミリー、そして鷹之台で留守を守ってくれたコーチたち、ジュニアたちすべてにこの場を借りてお礼の気持ちを伝えたいと思います。
そして、きのう不運にも若くしてその生涯を閉じた鷹之台の小林拓也くんの冥福を心から祈っています。
(2004年10月27日、千葉にて 木全宏之)

18:40