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2004年08月20日

PEERAPACH TUPWONG

08/20 2004  
今日は台風の影響かちょっと涼しい日和で夕立ちも来ましたねえ。そして九州国際テニスクラブで合宿中の帝京中学に遊びに行ってきました。

img20040821014143.jpgテニスを始めて間もない子供達が頑張る様子は、世界を狙う...という言葉ばかりで軟派な選手もどきよりよっぽど気持ちのいいもので、自分も通り抜けて来た「初級のつらさ」と真っ向から向き合い、戦う汗を心から応援したく成ります。明日も頑張ろうね。
さて、今年のワールドジュニアからの movie もまたまた変わりましたよ。そう、このトップ写真のタイの選手。見事世界3位になったんでしたね。
こちらから向かって左の PEERAPACH TUPWONG 君...読みにくいのでトゥッポング君ということにしておきましょう。
彼はアジア選手にしては身長もあり、しかもまだ大きく成りそうな余裕もあって、御覧のように頭をフリフリの脱力系ながら非常にオールラウンドなテニスを展開。そして故郷の英雄スリチャパンの影響もあってか強国の強敵相手にも全く動じず、勝って当たり前のような雰囲気も漂わせる大物ですね。
しかし、一番彼のすごい所はちょっと前にお話しした通り、「伸びしろ」ですよ。
まず第1に、ご存じの方はご存じでしょう。タイという国にはハードコートしかテニスコートはありません。つまり、この遠征で彼等は産まれて初めて「クレー」の上でテニスをしたということです。
前半の試合は確かにやりにくそうでしたが、才能とはこんなもんでしょ。イレギュラーも何のソノ。「天才児認定項目」通りコートが違っても勝つやつは勝ちます。
「調子が狂うから...」なんて甘いことを言っている誰かさん...テニスはそんな甘いもんじゃあありませんよ。
試合の前にアスファルトの駐車場で地獄のように打っていたラファエル・ナダルも思い出しますねえ。
第2。「おお!〜いい靴はいてるねえ...」と、ナイキの新製品を驚いていたのですが、さすがハードコートで使い込んでいるらしく、実は裏ツルツル...。自分の観察力にも驚きますが、こんな靴でズルズルでも勝つ余裕を持っているということですね。
3番目。テニス自体がどうにでもなるような柔軟性を持っていますし、特にフォアハンド等はメチャメチャでしっかりとした練習が必要でしょう。つまり、ここが重要!。これでもここまで来ているわけですから、そういった所を上手く練習すれば更に素晴らしく成る可能性が高いということなんですね。
この年代に「パーフェクト」を求めることは必要なことでもあり、そして必要ではないことでもあります。
...ちょっと難しい表現ですが、逆から言えば「道具」も「環境」も「フォーム」も「根性」も「内容」も全てガッチリ完璧であるレベルに達している選手と、こんな風でも同じレベルで戦える選手とではどちらが将来伸びるかなんて誰にでも分かることですよね。
今大会には IMG を始めエージェントと呼ばれる方々も見に来ていましたが、彼等「プロ」には勿論そういった「伸びしろ」を考えながら金の卵を見つけているのでしょう。
「ラケットの長さが...」、「いやあ〜フットワークのトレーナーにお世話になることに...」と、お金の余裕もあり、あらゆることでご自分のお子さんに投資するのも結構でしょうが、「伸びる」ことへの余裕が一番大切で、早い時期に何もかにも完璧にすることが世界への早道だと勘違いしないようにして下さいね。

15:21